天津倉庫大火災！爆発の原因は？猛毒流出？シアン化ナトリウムって？

2015/08/15

　中国国営新華社通信によると、天津市浜海新区で１２日午後１１時２０分（日本時間１３日午前０時２０分）ごろ、大きな爆発があり、１３日午前までに１７人が死亡した。一方、北京紙・新京報（電子版）は、病院で４２人の死亡が確認されたと伝えた。爆発による負傷者は４００人を超えるとみられる。消防隊員も少なくとも２人が死亡。多数と連絡が取れず、死者がさらに増える可能性がある。

未だ鎮火していない火災。
その原因は、発火当初に倉庫内に何が保管されており、
消火に当たっての注意喚起がキチンと行われないまま
現場に消防隊員が向かい、不適切な消火活動をしてしまったことで
火災の被害拡大だけでなく、被害者の拡大、消防隊員の死まで招く自体に陥った。

　中国天津市の経済技術開発区「浜海新区」で１２日深夜に起きた爆発事故で、中国メディアやインターネットで中国当局に対する批判が高まり、当局は１３日、地方紙「鄭州晩報」の中国版ＬＩＮＥ「微信」が事実と異なる情報を発信したとして同紙の微信を１週間、発信停止とした。危機感を強める中国政府が情報管理を強化した形だ。

　中国メディアやインターネットでは、事故当時、有害な気体が出ていた可能性があるのに避難勧告がなかったり、現場から救助された消防隊員が「化学物質があるとは知らなかった」と答えるなど、当局の対応を疑問視する声が上がっていた。

日本時間の14日午前から会見を行っている中国当局は、倉庫で扱っていたのが、シアン化ナトリウムだったということを明らかにしている。

そのことを知っていれば、初動はまったく違ったものとなっていたでしょうね。

　地元当局によると、消防隊が放水で火の勢いを止めた後に爆発が起きた。倉庫は危険物に指定されている有機化学物質メチルエチルケトンなどを保管。放水による化学反応を避けるため化学物質はそれぞれ使用できる消火剤が決まっているが、複数の消防隊員は「コンテナに放水して１０分ほどしたら光りだし、２度爆発した。誰からも水を使ってはいけない化学物質が現場にはあるとは知らされなかった」と中国メディアに証言している。

　当局は14日、火災はほぼ鎮火したと発表したが、15日午前も爆発音が聞こえ、黒煙が立ち上った。爆発現場には大量の危険物が残されているとみられる。地下の配水管からは基準を大きく超えるシアン化合物が検出された。強い毒性を持つシアン化ナトリウムが存在している可能性が強く、残留している危険物の処理が大きな課題となっている。

複数の中国メディアによると、水に触れると可燃性ガスが発生する炭化カルシウムも貯蔵し、消火活動が爆発の原因との指摘もある。

お天気の衛星写真でも確認できるほど、白煙があがっていましたけれども、
黄砂や排気ガスの汚染でさえ日本に到達する気流ですから、
化学物質が流れて来る可能性もありそうですね。

　国営新華社通信は１４日、死者が６人増え５６人になったと伝えた。

　爆発が起きた現場の倉庫を運営する「瑞海公司」の社長は現在入院中で、意識がはっきりせず会話ができない状態だという。

ちなみに当初の報道の中にはこんなものも。

2015/08/13 18:32追加
44人が死亡・大けがをした66人を含む520人が手当てを受けており、数キロの範囲を立ち入り禁止にしているとのことです。今回の爆発の規模はなんと火薬24トン分に相当しており、死者には消防士10人以上が含まれています。また、現地の人は「テレビを見ていたら突然大きな爆発音と揺れがあり、全ての窓ガラスが割れた。最初は何が起こったのか訳が分からず、日本が攻めてきたのではないかとも思った」とも語っており、衝撃の大きさがわかります。

こんな時にこそ、日本からの支援を！と、思いますね。
日本企業も車置き場の輸出車が真っ黒焦げになったばかりでなく、
一緒にビジネスをしている友人のために乗り出すでしょう。
政治家が何かを言っていたとしても、一人一人は日頃からの友人として、
困った時に手を貸し合える存在であれば、次の「戦後」71年目はやってくる。
と、信じて。
私も僅かながら、義援金は届けたいと思っています。