未だに火が消えず、不明の方もなかなか見つからずに長期化している
フェリー火災の件、ようやく織田さんのご遺体が見つかったそうで、
ご無事でなかったのは非常に残念でしたけれど、
見つかって本当に良かったですわね。お悔やみを申し上げます。
北海道苫小牧市沖で発生したカーフェリー「さんふらわあ だいせつ」(1万1401トン)の火災で、第1管区海上保安本部は3日、船内の車両用甲板「Dデッキ」で、消火活動中に行方不明になった乗組員の2等航海士、織田(おりた)邦彦さん(44)=東広島市=の遺体を見つけたと発表した。火災は依然として鎮火しておらず、1管は引き続き消火活動を続けている。
1管によると、特殊救難隊員が午前11時ごろ、3層構造になっている車両用甲板のDデッキで織田さんを発見。燃え方が最も激しかったデッキ中央から船尾側に倒れており、既に死亡していた。Dデッキにはトラックやトレーラーなど車両約70台があり、遺体の付近にも車が散乱していたという。
火元に一番近い場所で、最後までしっかりとお仕事をされていたのでしょうね。
織田さんは、退船命令が出た7月31日午後6時ごろ、トランシーバーで「(煙で)方向が分からない」と話した後、連絡が取れなくなっていた。織田さんの遺体は巡視船「えとも」で室蘭港に運ばれ、織田さんの父らが身元を確認した。
お父様も船に乗られる方だそうですから、海の男としての覚悟は
おありだったかも知れませんけれど、
お子さんの死を自らが確認するというのは、お辛かったでしょうね。
わたしにも、フェリー勤務の知り合いがいたり、
つい先月に、東京から北海道へ移動するために、この路線のフェリーに
乗ろうかどうしようかと検討していたところでしたので、
なんだかちょっと、身近に感じてしまう事故でした。
フェリーは3日午後6時現在、苫小牧市沖28キロ付近にある。2日深夜にタグボートが現場海域に到着し、フェリーをえい航するため、ロープでつなぐ作業を行った。えい航は4日以降に実施する方針。Dデッキ内は今も白煙が充満しており、鎮火の見通しは立っていない。
これから長距離を走ろうかというトラックや乗用車がたくさん乗っている分、
ガソリンなどの燃える材料がたくさんある上に、下層の空間でしょうから
直接的に外から大量の放水が届きませんものね。
長期化する船上火災を、ずっと昔には船を沈めて収束させたということも
歴史的にはあったそうですね。
変に空気の通りを良くすれば、火の勢いが増して、それも危険でしょうし。
ある程度の被害でこのまま、少しでも早く鎮火することを願います。
ところで、今回の船長さんの振る舞いも素晴らしかったようですわね。
7月31日に北海道苫小牧沖で起きたカーフェリー「さんふらわあ だいせつ」火災。船の外壁が崩れ落ち、黒煙が上る中、子どもを含む乗客71人は、薄暗い海に浮かぶ別船に乗り移って避難した。坂上幹郎船長(58)は出火確認から約30分後、乗員乗客に退船を命令。日没前の判断が奏功し、大惨事を回避した。
出火後30分での判断と素早い行動、そして誘導の正確さで
乗客の方々も本当に良かったと思います。
ちなみに、積載の一般のお荷物、道内の方々には影響が出ているようですわね。
通販などの購入物や、仕入などの物資の運搬も
空輸などでなく、船便でなければ難しいものに関しては振り替えの船も必要になるようで、
多くの予備のフェリーがあるわけではないでしょうから、
各方面にその影響がジワジワと出ているというお話ですが。
店舗などで在庫切れなどに遭遇された方は、
フェリーの件をお察しになるかも知れませんね。