意識高い系アラフォー独女のこぢらせブログ

中国天津の爆発!炭化カルシウムの消火方法やシアン化ナトリウムの中和方法は?

その後の続報で、爆発の規模がものすごい!ということが
どんどん明らかになっていますわね。


この穴!
映画のCGじゃなく、本物!

この穴の底の液溜まりが猛毒・・・と思ったら、また恐いところですが。

実際、爆発の原因はなんだったの?というところ、
あまり詳細は伏せられているようですが、
硝酸アンモニウム、硝酸カリウム、炭化カルシウムとともに爆発したそうですね。

猛毒ガスを発生すると言われている「シアン化ナトリウム」
ちょっと調べてみました。

シアン化ナトリウム(シアンかナトリウム、sodium cyanide)、あるいは青酸ナトリウム(せいさんナトリウム)は青酸ソーダ(せいさんソーダ)、青化ソーダとも呼ばれ、工業的に最も主要なシアン化アルカリである。

化学的および生理的性質はシアン化カリウム(青酸カリ)に類似する。

猛毒、といわれるのはこの辺りでしょうね。

毒物及び劇物取締法で毒物に指定されている。経口致死量は成人の場合 200~300 mg/人 と推定されている。

有毒ガスの中毒になった場合の対処法として、wikiにはこんな記述も。

シアン化合物の解毒剤としては、亜硝酸化合物のうち亜硝酸アミル気化しやすいことを利用して吸い込ませる方法が主にとられる。救急処置として亜硝酸アミルが選ばれるのは、医療資格を必要とする注射の必要がないからである。酸素吸入と亜硝酸アミルの吸入(15秒嗅がせ、15秒空気または酸素を吸入させる措置を、5回繰り返す)を行う(シアン化合物を扱う事業所では、小型酸素吸入器と亜硝酸アミルの試薬を用意しておくべきかもしれない)。解毒のメカニズムとしては、亜硝酸アミルがヘモグロビンのヘム鉄のFe2+を酸化させてFe3+のメトヘモグロビンとなり、さらにシアンがメトヘモグロビンのFe3+と配位結合しシアンメトヘモグロビンとなることによって、動物ミトコンドリアの酸化型のシトクロム酸化酵素複合体(COX)のFe3+へのシアンの配位結合を防いで無毒化される。さらに、シアンメトヘモグロビンから徐々に解離するシアンと別に投与したチオ硫酸ナトリウムが結合してチオシアン酸になる。

環境へ流出したガスへの対処も、亜硝酸アミルが有効に働くのでしょうか。
気化しやすいということですので、迅速に空気中で中和してくれるような対応をお願いしたいものですわね。
日本に流れて来て被害が広がる前に!と、切に願います。。

また、一緒に爆発したと言われる硝酸アンモニウム、硝酸カリウム、炭化カルシウム
ちょっと調べてみました。

炭化カルシウムに水をかけると、 アセチレンガスが発生する。

初動の消火作業の失敗、と言われているのはこの辺りの扱いではないかと言われていますね。

アセチレンガス燃焼速度が極めて速く燃焼範囲も可燃性ガスの中では一番広い(水素は2番目)ため空気中へ漏洩すると爆発の条件が揃いやすく危険な可燃性ガスでもある。

【アセチレンガスの特徴】
きわめて着火しやすい。
たとえ酸素がなくても爆発的に燃焼する。
かなり高い温度の炎を発生する。
滞留したアセチレンガスに着火した場合は爆発を起こす

爆発の原因となっていそうな記述です。。

炭化カルシウムの消火方法
火災時の措置
消火剤: 小火災:粉末消火剤、ソーダ灰、石灰、砂
大火災:乾燥砂、粉末消火剤、ソーダ灰、石灰
使ってはならない消火剤: 水、泡消火薬剤
特有の危険有害性: 熱、火花及び火炎で発火するおそれがある。
消火後再び発火するおそれがある。
火災によって刺激性、毒性、又は腐食性のガスを発生するおそれがある。

水をかけたことにより、小さな火災から小さな爆発が起き、
その引火からさらに、大きな爆発や延焼を広げてしまったのでしょうね。


その後のニュースでは、関係者を拘束したとか閣僚が失脚したとのこと。

これまでに114人の死亡が確認されている、中国・天津市の爆発事故で、爆発が起きた倉庫には、許容されている量をはるかに超えるおよそ3,000トンの危険な化学物質が保管されていたことを、中国当局が初めて認めた。
当局の定例会見が行われるホテルの前では、周辺住民が、抗議活動を行った。
周辺住民は、「もう住めない。汚染が激しく、家も壊れた。みんな、ここに住みたくないと思っている」と話した。
一方、現地では、追悼行事が行われ、軍や消防関係者が、犠牲者に黙とうをささげた。
天津市のメディアは、当局が、倉庫を所有する中国企業の幹部10人を拘束したと報じていて、習近平政権は、体制批判につながらないよう、事故の責任を厳しく追及している。

中国では、報道で被害者数を示す際、どんな事故でも「35人まで」と決まっているというお話がありますが、
当初の報道は確かに少なかったですわね。
こんな大規模なのに、その人数?っていう。
けれど、それが段々増えて、今は死者数が114名と伝わりますが、
恐らく桁がひとつもふたつも違うだろうと言われていますね。

 【北京時事】中国共産党中央規律検査委員会は18日、国家安全生産監督管理総局トップの楊棟梁局長(閣僚級)=(61)=について、重大な規律違反と違法行為で調査していると発表した。
 楊氏は失脚、拘束され、今後刑事責任を問われる可能性が強まった。
 規律違反や違法行為の内容は不明。ただ、楊氏は中央政府で天津市の爆発事故対応を統括する立場にあるほか、2012年まで同市常務副市長を務めた。114人が死亡、57人が行方不明となった大規模爆発に対する捜査が本格化する中、爆発を起こした危険化学物質の倉庫を管理する「瑞海国際物流」との不透明な関係などをめぐり、何らかの疑惑が浮上した可能性も指摘される。 

今後の調査については

 12日深夜に爆発が起きた危険化学物質の倉庫には、毒性の強いシアン化ナトリウムが大量に残っている恐れが伝えられていた。中国中央テレビ(電子版)によると、北京軍区参謀長は16日、シアン化合物が2カ所に保管され、総量は数百トンに上るとみられると確認した。現場では小規模な爆発が続き、消火活動などは難航。シアン化合物拡散の恐れがあり、当局は周辺3キロを立ち入り禁止にした。化学物質を使い中和させるなどして無害化処理を急ぐ

とのこと。
また、その他の被害状況については

95人が行方不明で、うち85人が消防関係者。被害状況の拡大に市民らの批判が高まる中、李克強首相が16日午後、天津の現場に入り、陣頭指揮を執ることになった。

ということです。

近くにお住まいだった方々の名前の声が聞こえて来るにつけ、
当時の爆発のスゴさが伝わってきます。
避難の方々の無事をお祈りし、不明者の方々が無事に見つかりますように。