意識高い系アラフォー独女のこぢらせブログ

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齊藤工監督初長編作品「blank13」を観てきました!ネタバレ注意!?視聴感想

      2018/01/25

俳優 斎藤工さんの監督した短編作品は拝見したことはなかったのですが、
上映をされている、ということだけは過去にニュースで何度か拝見し、
今回は長編とのことで、しかも、テーマもちょっと魅力的で
2018年2月の公開前に、幸いにも観る事ができました♪

一部、ネタバレっぽくなってしまうかもしれない感想もあるため、
観る前に詳細は知りたくないわ、という方はどうぞ
この辺りでお帰りいただく方がよろしいかと思われます。

ちなみに、まっさらで観たい、という方には一言アドバイス☆

メインのキャスト以外も盛りだくさんなので、
脇役の方やエンドロールの最後まで、しっかりとお楽しみになってくださいませ☆

という訳で、視聴感想、参ります♪

失礼に当たらないよう、書きたいと思いますが。。。

監督名 齊藤工

映画タイトルは元々、「ブランク サーティーン」
読んでいた時期もあったそうですけれども、
結局「ブランク じゅうさん」と読むそうです。

予告や告知文にある通り、
作家のはしもとこうじさん実話に基づいた物語。

ある日、「タバコを買って来る」と言って出て行ったきり
帰って来なかった父親が、13年ぶりに見つかったけれど、
そのときにはもう、余命幾ばくもない状態だった。。。

というお話から、、

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キャストのお名前を拝見して、それだけでもとっても豪華な顔ぶれ
しかし、齊藤さんが「最初で最後」(だったか、うろ覚えですが)
と、「一日一生」そのままの思いを込めて集めたキャスティングだけに
彼の人脈なんかも垣間見えつつ。。
おなじみの顔もチラホラ。
その豪華な俳優陣を観ているだけでも楽しめるのですけれども、
物語そのものもとてもすばらしかったです☆

あらすじで書かれている通り、もう、
すべてはそこに書かれてしまっている、というくらい、
本当にそのほんの短い葬儀の時間の中での出来事と、
人々の心の移り変わりや、空白になっていた13年間という
つかみ所のなかったものが、
ほんのちょっと、それぞれの中で空白の時間が、
形のあるものになったのかもしれないっていう感じ。

家族だったり、だったり、居場所だったり、
人と人の関わりだったりの中で、
齊藤監督の術中にハマり、笑わせられて泣かされました。

衝撃的な場面も描かれていて、私的にはすごくドキッとしたのですけれど、
父親がいなくなった後のお母様の壮絶な暮らしぶり
そのワンシーンが生々しく突き付けてきました。

生きる覚悟と、家族の覚悟みたいなものと、
離婚しないでいる強さとか思いも、そこに詰まっていた気がします。

借金を作って居なくなった、家族に迷惑をかけた、
そんな風に聞くと、父親像は、
やっぱり「悪」だと思うんです。

当事者である家族でなくても、いい加減な人だったんだろうかとか、
だらしない人だったんだろうかなんて、
無責任な想像をしてしまいますが、
主人公の一生さん演じるこうじさんの記憶の中では、
一緒に育った兄が思っている父親像とは違った一面が色濃く残っている。

幼い頃の記憶って、同じ出来事を同じ場所で過ごしていても、
受取るものも、記憶も実は曖昧で、
人によっては全然違うところを見ているものだなと、
この年齢になって、とても感じているのですけれども、
この映画での13年間も、
そのちょっとした差をもっともっと色濃くするのに
充分な時間だったんじゃないかと思います。

生きているうちに再会することが叶ったなら、
本当のところ、どうだったんだろうか!?と、
生きているうちには再会しなかったお兄さんは、
直接本人と話をして、確かめることもできたのに、
13年もの時間が、それを簡単にはさせませんよね。

そうこうしているうちにも、時間は残酷に過ぎて行きますし。

リリーさんの姿こそ映らなかったものの、
だからこそ、最後にこうじと父が会ったシーンは、
言葉に上手くできないもどかしさに、胸を掴まれる思いでした。
きっと、最後にほど近いガン患者さんの、
いたたまれない生命力の薄い姿に、
父親に対しての思いをぶつけられるほどの力は感じられなかったであろう
心の内とか、ショックとかが痛いほど伝わってきました。

葬儀のシーンは、やっぱりこの物語での一番の見せ場だなと思いますが、
それぞれの役者さんの撮影の裏話で一番盛り上がるのも、
こちらのシーンでした。

豪華な俳優陣それぞれが繰り広げる、
13年間をひも解く鍵!?となりそうな、お父さんとのエピソード。

齊藤監督が全幅の信頼で、「台本にセリフは1行もなし」だったとか。
それであの展開!?というのもそうですし、
そこであんなに泣かされるなんて、、、という、名場面です!
油断できません!!

でも、本当に、どれも、どの人とのエピソードも、
もう取り戻せない、これから先、積み重ねることも出来ない、
その「父親との時間」を唯一語る言葉たちだったなぁ、って感じる場面でした。

そして、全編通して、やっぱり音楽が良かったです。
笹川美和さんの「家族の風景」
金子さんと齊藤さんが、これを軸にして作って行った
というくらい、もう本当に、染みました。

普段、たばこというものはすっかり苦手になった私ですが、
画面で観る分に、この映画の中で描かれている人たちの
煙をくゆらせている姿は、
その時々に切なかったり、気持ちに寄り添うようにまとわりついて、
だけどどこか、かっこ良かったりもして。

2月から公開になったら、改めてもう一度、
じっくりとまた、どの場面も漏らさずに観たい。
という気持ちになっております。

が、
全世界へ飛び出したのと、
「手渡しのように届けたい」という監督の思いもあって、
ゆっくりゆっくり、じっくりと、日本にも広がってゆくのでしょうね。

それまでしばし、お楽しみ。。。

ちなみに、
公式サイトのスタッフ名の一番最後に
「福山雅治」の文字が追加されておりますよ♪

ふふふ。

ラジヲなご縁。。なのでしょうね♪
blank13.com/

ありがとうございました。( ´艸`)

PS:プロモーション、始まりましたわね♪
選びきれないけど、罪な美しさ。。。
anan (アンアン)2018/01/31[選択の技術(テクニック)]

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